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IWNC Tribe Seminar「企業経営×健康」

2022.11.09

IWNC Tribe Seminar「企業経営×健康」

経営者や次世代リーダーの育成に関する需要は年々上がってきております。直面する社会課題にいまだ見ぬ価値創造が実現できるリーダーの育成輩出は、今や企業の最重要課題となり、より濃度のある手厚いサクセッションプラン(リーダー育成)がなされております。

リーダーに求められる資質は、Head(ロジック)Hand(スキル)Heart(倫理)ですが、この3Hを支える屋台骨であるH(Health-健康)を重要視する企業はいまだ多くありません。VUCAの時代、答えのない領域に答えを出して進む中、健康でなければ健全な思考、健全な決断、健康な行動がとれません。

健康な体は最も重要な資本です。にもかかわらず、企業において正しいケアができているケースはほとんどないと、ドラマ「チーム・バチスタ」シリーズのモデルともなった世界的心臓外科医、須磨久善先生は警鐘を鳴らします。今回のセミナーは、企業経営者と従業員の健康管理に関わるすべての人にぜひご覧いただきたい最重要テーマです。

須磨 久善 Hisayoshi Suma
心臓外科医/medock総合健診クリニック院長

兵庫県出身。心臓外科医として心臓手術症例を5000以上経験し、1986年に世界に先駆けて胃大網動脈グラフトを使用した冠動脈バイパスを開発し、各国で臨床応用が広まる。1996年、日本初のバチスタ手術を施行。以後拡張型心筋症に対する左心室形成術を多数行う。海外での公開手術多数。「プロジェクトX」、「課外授業-ようこそ先輩」(NHK)などで紹介。テレビドラマ「医龍」、映画「チームバチスタの栄光」等の医療監修を行う。2010年、海堂 尊原作をもとに須磨の功績を描いた特別ドラマ「外科医 須磨久善」が放映。同年、日本心臓病学会栄誉賞受賞。現在、medock総合健診クリニック院長。

八木 洋介 Yosuke Yagi
IWNC 会長(株式会社ICMG 取締役)

日本鋼管株式会社で主に人事などを担当した後、National Steelに出向し、CEOを補佐。1999年にGEに入社し、Healthcare Asia、Money Asia、GE Japanにおいて人事責任者などを歴任。2012年に株式会社LIXILグループ 執行役副社長 兼 株式会社LIXIL 取締役副社長 執行役員に就任。同社のCHRO(最高人事責任者)を務め、同社の変革を実践。グローバル化、リーダーの育成、ダイバーシティの促進など、戦略的人事を推進した。著書に『戦略人事のビジョン  制度で縛るな、ストーリーを語れ』(光文社新書・ 共著)がある。

石川 博久 Hirohisa Ishikawa
IWNC 代表取締役社長

英国にて経済学と財政学を学ぶ。組織の若手キーパーソンをシニアリーダーとして成長させるメソッドを確立。30歳で株式会社IWNCの社長に就任、在籍7年でビジネスを3倍にする。世界で最も競争力の高い中国(グローバル市場)で勝つべくグローバル企業への人材タレント開発、現地化支援を行い、また更にはアジア進出を志す日本企業への戦略サポート/マーケティング支援/組織開発/現地化支援をも手がける。現在は、日系企業・外資企業を問わず、エグゼクティブ向けのトレーニングやファシリテーションを中心に、アジア地域を広く飛び回っている。ケント大学Economics and Finance BA修了。

目次
  1. 今、なぜ「健康」なのか?
  2. 「チーム・バチスタ」のモデルに
  3. 日本初の「バチスタ手術」
  4. 今すぐ企業が取り組むべきこと
  5. 健診や人間ドックの落とし穴
  6. もしもの時のために
  7. 経営者、人事担当者の方へ
  8. 命を救うこと、世界を救うこと

1. 今、なぜ「健康」なのか?

Hiro

皆さんこんにちは。よろしくお願いします。IWNC Tribe Seminarも回数を重ねてきましたので皆さんご存じかと思いますが、我々は普通のセミナーをやりません(笑)。時代の流れの中で大切なメッセージを出したいということで、今回もちょっと毛色の違うところから、改めて企業のリーディングや社会の在り方を見つめていきたいと思っています。

我々はリーダーシップ、特に次世代の経営人材を選抜して、言葉で修行をかける、育成をするというお仕事をさせていただいています。数多くの方々がプログラムを受けたあとにチャレンジされていて、或いはアサインメントでよりハードな、ハードルの高い仕事を始めていらっしゃって、皆さん本当にご活躍いただいている。本日お集まりの方々もIWNCにスピリッツを持って、知と軸っていうところから1歩踏み出そうと思われている方々だと思います。

ただ一方で、一生懸命やるがために、せっかく良いポジションでチャレンジができる領域にいるのに、急に身体を壊してしまう、或いは精神的に病んでしまう、そういうことを聞く機会が最近また増えてきています。そこで、企業側における健康に関する対処の仕方と、これからを担う人材との接点、何かここにメッセージ性がないかと考えていたところで、本日ご講演をいただく、皆さんも名前は聞いたことがあると思います、チーム・バチスタの須磨先生とお会いすることができました。

Hiro

これからの人材の成長と健康、或いは健康に対する企業としての考え方をバージョンアップしていく機会になればと思っています。僕らは伴走という言葉をよく使います。人が成長していく過程をワンタイムで見るのではなくて、伴走する。多くのパートナーやプロの方に関わっていただきながら、これからを担う人材が、これからを担える体力を持つために、どうやって伴走していくのか、このあたりのヒントになればと思っています。

前半は須磨先生に改めて心臓外科としてこれまでどういう思いでやってこられたのか、どういうことを成し遂げられたのかというお話。或いは心臓というものがどういうものなのかというのを前半30分から40分ぐらいお話いただいて、後半は八木と一緒に、これからの経営者と健康が、どういうリンケージがあるのかみたいなことを独自の目線から語っていただくパネルセッションを開催します。それでは早速須磨先生にご登壇いただきます。よろしくお願いいたします。

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